ニキビの原因は細菌?!アクネ菌と白血球がニキビをつくる
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最終更新日:2015/10/19
ニキビの原因
ニキビをつくることで有名なアクネ菌。アクネ菌がどのように、ニキビを作るのかご紹介します。
アクネ菌とは?
アクネ菌は、毛穴にある皮脂線から分泌される皮脂を養分として、繁殖する細菌です。たまに「ニキビ肌の人と触れたらアクネ菌がうつるのでは?」と心配する人もいますが、アクネ菌はニキビ肌の人やそうでない人の肌にもいる常在菌です。誰の肌にもいる菌ですので、そもそもうつるということはありません。ネガティブな面が注目を集める、アクネ菌ですが、肌を弱酸性に保つ働きがあるため、一概に悪い菌というわけではありません。
アクネ菌の特徴は、嫌気性の細菌で酸素の少ないところを好む性質があります。例えば、毛穴が詰まった場合、毛穴の中に皮脂がどんどん溜り、酸素の量も低下していきます。こうした環境ですと、アクネ菌に最適な環境になるため、細菌はどんどん増殖していきます。
皮脂とアクネ菌
アクネ菌の主な栄養源は、毛穴で生成された皮脂です。アクネ菌は、皮脂に豊富にある脂肪酸やトリグリセリドといった成分を消化するために特殊な酵素(リパーゼ)をを用います。この酵素(リパーゼ)が、最終的に肌を刺激する遊離脂肪酸を生み出すことになります。
また、アクネ菌の代謝物(アクネ菌のウンチ)として、ポルフィリンという成分を排出します。ポルフィリンは、紫外線にあたると、活性酸素を大量に生成する性質があり、これも肌にダメージを与える原因の1つとなります。
ニキビの炎症を起こすのはアクネ菌ではなく、白血球。
遊離脂肪酸や活性酸素を大量に生成する可能性があるため、アクネ菌が肌へダメージを与える可能性があります。でも、ほとんどの炎症ニキビ(赤ニキビ)の原因は、白血球によるものです。ヒトの免疫機能の1つである白血球は、細菌に対して敏感に反応して、攻撃する特徴があります。
この白血球が、とても不器用な性質で、細菌だけでなく、正常な皮膚の細胞までも攻撃してしまいます。そのため、肌がダメージを受けて、赤く腫れ上がった状態になってしまいます。
ニキビを研究する医師の中には、「ニキビは免疫障害の1つ」と言うものもいます。本来、体を守るための免疫機能が、効きすぎてしまい、害を及ぼしているのです。
アクネ菌を殺菌する方法はあるか?
初めに紹介した通り、アクネ菌は肌を弱酸性に保つ働きもあるため、悪い面ばかりではありません。ですので、完全に殺菌するのではなく、増えすぎないようにメンテナンスすることが大切になります。
ニキビの症状が酷い場合は、皮膚科でみてもらうのが一番でしょう。抗生物質や皮脂を抑える薬などを処方してもらえます。ただし、薬は一時的に症状を緩和するだけですので、しっかりと治したい場合は、日々のスキンケアと栄養バランスのとれた食事が大切になります。
スキンケアについては、間違えた方法だと、肌を傷めるてしまうので、自信のない方は、正しい知識をつけましょう。
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