ニキビに効果があるエッセンシャルオイルまとめ!

公開日: : 最終更新日:2015/10/19 アロマオイル

エッセンシャルオイル

エッセンシャルオイルは古代から、病気や他の障害の治療に用いられてきました。今ある医薬品の中には、自然に存在する植物の成分から調合されているものもあります。

ここでは、ニキビの治療に有効で、一般に入手可能なエッセンシャルオイルを紹介いたします。

エッセンシャルオイル(精油)とは

エッセンシャルオイルは、樹皮や花などから抽出した100%天然の植物由来のオイルです。蒸発がしやすく、水に馴染みにくいという特徴があります。

植物は虫やバクテリアから身を守るために、抗菌・虫よけ作用のある成分を生成しています。そうした植物を、水蒸気蒸留法や圧搾法で抽出するため、いくつかのエッセンシャルオイルの中には抗菌作用が非常に強いものもあります。細菌(アクネ菌など)に対しても有効であるという研究もあるほどです。

代表的なエッセンシャルオイル一覧

ティーツリーエッセンシャルオイル

ティーツリーオイルは、おそらく、ニキビの治療で、最も一般的に使われているエッセンシャルオイルです。ティーツリーオイルは、西オーストラリア原産のティーツリー(学名:Melaleuca alternifolia)の葉から抽出されます。オイルには、強力な抗菌作用や抗真菌作用(カビに作用)があります。ティーツリーオイルは、医療目的に使用されているエッセンシャルオイルの中で、最も研究されているものの一つです。

カモミールエッセンシャルオイル

カモミールは、お茶にして飲むと癒しの効果があることで有名な植物ですが、エッセンシャルオイルの原料としてもよくに用いられています。エッセンシャルオイルは一般的に、ジャーマンカモミール(学名:Matricaria recutita)かローマンカモミール(学名:Anthemis nobilis)のどちらかから生産され、軽いフルーティーな香りを持ちます。これらのエッセンシャルオイルから検出される成分には、防腐作用や抗菌作用があります。ニキビ治療のための自然療法で処方されていることもあります。ただし、一部の人は、このエッセンシャルオイル対して激しいアレルギーを持つため、使用前には、カモミールオイルに対する感受性をテストすることが重要です。

ユーカリオイル

ブルーガムユーカリの木(学名:Eucalyptus globulus)から蒸留されるユーカリエッセンシャルオイルは、咳止めドロップなどのさまざまな市販薬に、その成分が使用されています。ユーカリのエッセンシャルオイルの成分は、強力な抗菌、抗炎症および鎮痛作用があります。ユーカリオイルは通常はかぶれることはありませんが、ニキビの局所治療のためには薄めて使用します。

ラベンダーオイル

ラベンダーエッセンシャルオイルは、石鹸、シャンプー、化粧品に広く使用されている、人気のあるエッセンシャルオイルです。軽く心地よい花のような香りをもち、肌の弱い人が使っても肌荒れすることはありません。エッセンシャルオイルはラベンダーの植物の花から抽出します。

レモンおよびオレンジオイル

レモンおよびオレンジのエッセンシャルオイルは、果実の皮から蒸留されています。ニキビの自然療法では、柑橘オイルは、精油ブレンドの重要な構成要素であり、局所製剤の浸透性を向上させる働きをします。

タイムオイル

タイムオイルは、防腐剤、抗菌および抗真菌剤として長い歴史を持っている、強力なエッセンシャルオイルです。もともとはアメリカ先住民が病気を治すために使用していました。濃縮されたオイルは肌に対して非常に刺激が強いため、刺激的な芳香性のタイムオイルは、使用前に薄めなければなりません。

クローブ(丁子)オイル

クローブオイルはクローブ(学名:Syzygium aromaticum)に由来し、西洋医学や伝統医学の両方で広く使用されてきました。クローブオイルは、強力な鎮痛作用と防腐作用があり、かつては麻痺薬や消毒剤として歯科の分野で広く使用されていました。自然療法においては、クローブオイルは、呼吸器疾患やニキビのような皮膚疾患の治療に広範囲に使用されています。最近の研究では、クローブオイルの成分には、アクネ菌に対して強い毒性を持つことが分かってきています。

イランイランオイル

イランイランエッセンシャルオイルはイランイランの木(学名:Cananga odorata)の花から蒸留されます。その甘いフローラルな香りのために、イランイランは、アロマテラピーや香水に広く使用されています。自然療法では、イランイランは局所製剤に加えられることが多く、皮脂の分泌を正常にする効果がある考えられています。

ミントオイル

ミントエッセンシャルオイルは、着香料からアロマテラピーまで、さまざまな用途で広く用いられています。ミントエッセンシャルオイルの成分には、鎮痛作用があります。さらに血流を増加させる血管拡張作用もあります。ニキビの治療においては、他のエッセンシャルオイルとともに、補足的な役割で使用されることがほとんどです。

ローズオイル

バラの花弁から蒸留または二酸化炭素抽出によって抽出されるローズエッセンシャルオイルは、香料および化粧品産業で広く使用されています。高品質のローズオイルは非常に高価であり、ローズオイルと言われている精油の多くは、実際には他の同様のオイルとのブレンドです。ローズオイルはしばしばアロマテラピーや皮膚の若返り薬として使用されますが、ニキビの治療においては、効果があるという研究や証拠はほとんどありません。

ローズヒップシード

ローズシードオイルは、ローズヒップ(バラの実)の中にある種子から抽出されます。ローズヒップシードオイルは、ニキビの自然療法薬の中で頻繁に使われます。ローズシードオイルを肌に使用すると、皮脂腺の活動を抑えることができるので、油性肌を改善するために使用されています。

ホホバオイル

ホホバオイルは、肌に塗るエッセンシャルオイルのブレンドを作る際に用いられる、最も人気のあるキャリアオイルの一つです。ホホバオイルは、米国南西部およびメキシコ北部原産のホホバ(学名:Simmondsia chinensis)の種子から抽出されます。ホホバオイルは、毛穴を詰まらせにくいため、ニキビ肌の人の保湿剤としても利用できます。

さいごに

ここまでエッセンシャルオイルとニキビの関係についてご紹介してきましたが、注意したいのは、精油は決してニキビを治す医薬品ではない、ということ。精油の中には、抗菌作用が非常に強いものもありますが、あくまで「体の自然治癒力を高める」これが根本的な作用となります。

いままでエッセンシャルオイルを使ったことがない方は、一度使用してみてはいかがでしょうか。


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