なぜニキビを潰していないのにニキビ跡ができるの?

公開日: : ニキビの疑問Q&A

ニキビができると「またニキビ跡ができちゃうかも!?」とヒヤヒヤしますよね。ニキビが潰れずにおさまると「よかったー。」と一安心。
でも、「あれ?潰れなかったのに、どうしてニキビ跡になってるの??」という経験はありませんか?

せっかく潰れなくてホッとしていたのに、ニキビ跡を見つけてガッカリ…。潰れなくて嬉しかったのに、どうしてニキビ跡ができてしまったのでしょう?

ニキビができるメカニズムを知って、ニキビ跡が残らないように心がけていきましょう。

ニキビができる原因は?

思春気になると男性ホルモンの影響を受けて、皮脂分泌が過剰になりやすくなります。偏った食事・ストレス・睡眠不足などの生活環境の悪化も原因して、ニキビができやすくなります。

過剰に分泌される皮脂で毛穴が汚れやすくなり、毛穴が詰まってニキビができやすい環境が整います。皮脂の分泌が過剰になりやすい肌質(オイリースキン・コンビネーションスキン)の方は、ニキビができやすいので注意しましょう。

ニキビの進行

ニキビの初期段階(白ニキビ・黒ニキビ)

ニキビは最初から赤く腫れて膿を持つわけではなく、下記のように悪化していく順番があります。

  • ニキビの初期段階(白ニキビ)
    皮脂が毛穴の中に溜まっていき、ラードのような塊(コメド)ができます。
  • ニキビの初期段階(黒ニキビ)
    毛穴の中に溜まったラード(コメド)のような皮脂が、空気に触れて酸化して黒くなった状態です。

実は初期段階のニキビを潰しても、コメドだけを綺麗に圧出できたら跡形はほぼ残りません。うまく圧出するには、消毒をしたコメドプッシャーなどの器具を使い、初期段階で処置をすることが大切です。不安な方は皮膚科等で相談をすれば、きちんと跡形が残らないように処置をしてもらえます。

指先や爪で引っ掻くと不衛生で傷口になりやすく、菌が肌内部に侵入しやすくなりますから気をつけましょう。

ニキビが悪化した状態(赤ニキビ・黄ニキビ)

赤ニキビは、白ニキビ・黒ニキビが悪化して炎症を起こした状態です。赤ニキビがさらに炎症を起こすと、毛穴の中に膿がたまり、痛みを感じる腫れ上がった黄ニキビになります。黄ニキビまで悪化させてしまうと、潰れずに改善されることはほとんどありません。

実はニキビがこの状態まで悪化すると、万が一ニキビが潰れなくてもニキビ跡が残ります。
この赤く腫れ上がったニキビの肌内部、一体どうなっているのでしょうか?

ニキビがもし潰れなくても、ひどくニキビが炎症を起したり、炎症を起こした期間が長ければ長いほど、肌内部の細胞がダメージを受けて劣化します。肌表面の表皮部分だけでなく、毛細血管のある深い部分、真皮層の肌細胞まで傷を付けます。毛細血管に傷がついて、内出血した血が色素沈着したり、刺激を受けてメラニン色素が大量に生産されたりします。

これがニキビが潰れなくても、ニキビ跡が残る原因です。

おわりに

大切なことは、赤ニキビや黄ニキビの状態まで悪化させないように気をつけることです。ニキビのケアは、丁寧な洗浄と保湿をこまめにおこない、肌の良い状態を維持することです。
またバランスの良い食事を行うことや、規則正しい生活を送ることも大切です。ニキビ跡を残さないためにも、肌の内から外からニキビを悪化させないように心がけましょう。


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