ホルモンの乱れとニキビの関係は?女性ホルモンでニキビを治す
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ニキビの原因
性別にかかわらず、ヒトは男性ホルモンと女性ホルモンの両方をもっています。「男性ホルモン」というと男だけ分泌されるような印象をうけますが、女性であっても男性ホルモンが分泌されます。そして女性の場合は、男性ホルモンが増えすぎると、大人ニキビの原因になることもあります。ここでは、男性ホルモンと女性ホルモンの働きと、ホルモンバランスの乱れによるニキビの改善策を紹介します。
ホルモンとニキビの関係
ホルモンは、私たちの皮膚にある皮脂腺の成長に働きかけます。過剰にホルモンの作用が働けば、皮脂の分泌も増えニキビを引き起こす原因となります。そのためニキビはホルモンの病気だともいえます。
ちなみに、子供にニキビができないのは、ホルモンがまだ働いておらず、皮脂の分泌も弱いためです。
ホルモンの中でも特にニキビに影響のあるものは、①テストステロン、②エストロゲンです。
1.皮脂量を増やすテストステロン(男性ホルモン)
テストステロンはアンドロゲンに属するステロイドホルモンで、男性ホルモンの一種です。医師や研究者は、男性においても女性においてもアンドロゲン(男性ホルモン)の増加がニキビを引き起こすことを明らかにしています。アンドロゲンにより産生された余剰の脂質が毛穴が詰まらせ、そこに細菌が増殖し、ニキビ、吹き出物、シミ等をつくる原因となります。
【男性ホルモンの影響を受けやすい部位】
男性ホルモンは、もみあげや髭が生える部位に影響をあたえます。顎や口周りのUゾーンにニキビができやすい人は、男性ホルモンが過剰に働いている可能性があります。
2.皮脂分泌を抑えてみずみずしい肌をつくるエストロゲン(女性ホルモン)
テストステロンとは逆にエストロゲン(女性ホルモン)は、皮脂の分泌を抑える働きがあります。それだけでなく、肌の弾力の元であるコラーゲンを増やして、潤い肌をつくります。女性ホルモンがうまく働けば、水分を含んだ柔らかい肌質になるため、毛穴がふさがって皮脂が溜まることもなくなり、ニキビができにくくなります。
ホルモンバランスを整えることがニキビ予防ケアにつながる
男性ホルモンはニキビの原因をつくり、女性ホルモンはニキビをできにくくする作用があります。ですので、ホルモンバランスを整えることがニキビケアにつながります。ホルモンバランスを整える方法はいくつか方法があります。
- 生活リズムを整える
- ストレス解消する
- ホルモン治療をうける
生活リズムを整える
生活リズムが崩れると、ホルモンバランスも乱れます。たとえば、偏った食事、無理なダイエットや断食、睡眠不足などがそれにあたります。食事の場合は1日30品目を摂るのが目安となります。また睡眠は最低6時間以上はとりましょう。
ストレス解消する
ストレスもホルモンバランスを崩す原因となります。ストレスには、人間関係などの心的ストレスと、疲れなどの肉体的ストレスの2つがあります。手軽にストレスを減らすのは、運動が一番です。軽い運動をすると、幸福を感じる物質が脳に放出されるため、心身ともにストレスの軽減します。激しい運動や無理やり運動をするのは余計にストレスを増やす原因になるので、適度におこなうのがポイントです。
ホルモン治療をうける
ニキビを治すためにホルモン治療をうけるという方法もあります。女性ホルモンを補給することで、男性ホルモンの働きを抑えることがでます。女性ホルモンを補給する方法は、①低用量ピルを服用 ②大豆イソフラボンを摂る といった方法があります。