牛乳がニキビの原因！？乳製品が健康によくないワケ

公開日： 2015/02/23 : ニキビの原因

牛乳を飲んでニキビができることはあるのか？　牛乳だけが問題なのか、それとも乳製品全般を避けるべきか？――このように、牛乳がニキビの原因であるか否かについては、多くの議論が交わされています。

もし本当に牛乳がニキビの原因だとしたら、どのように対処すべきなのでしょう？　牛乳に代わる優れた代替品はあるのでしょうか？　以下に詳しく見ていきましょう。

なぜ牛乳はニキビの原因となるのか？

牛乳には、成長ホルモン、抗生物質、ラクトース（乳糖）が含まれます。大半の人々は、これらの物質を消化しきることができません。また牛乳には、カゼインというタンパク質が含まれます。

このタンパク質も、ほとんどの人にとって消化が容易でないのです。もし牛乳の成分を分解できない場合、身体には様々な影響があります。ニキビが悪化する可能性もその1つです。

牛乳は健康に良くないのか？

海外では、牛乳が健康に良くないと信じる人はたくさんいます。例として動物のことを考えてみましょう。動物界全体を見渡しても、幼児期を過ぎた後に乳を飲む動物はいません。人間も、人間自身の乳に限れば、話は同じです。

人間は農業が発明されてから初めて、他種の動物の乳を飲むようになったのです。また牛の乳は、人間の乳とは成分が大きく異なります。牛の乳は仔牛に飲ませるために作られるのです。人間が飲むためではありません。

動物界全体を見渡しても、幼児期を過ぎた後に乳を飲む動物は皆無です。

牛乳ではカルシウムを摂取できない？

牛乳によってカルシウムを多く摂取できると考える人はたくさんいます。たしかにカルシウムは、年齢の多寡にかかわらず、骨の健康に保つために重要な栄養素です。

しかし、牛乳が健康に悪影響を与えることを示す研究結果は数多くあります。牛乳に含まれるカルシウムは、人体には非常に吸収しづらいものです。牛乳を飲むことで、逆に身体がカルシウムを失い、骨粗鬆症など様々な病気に繋がることを指摘する研究すらあります。

どうしてミルクを飲むと、身体はカルシウムを失うのでしょうか？

他の動物性タンパク質と同様に、牛乳を摂取すると身体は酸性に傾きます。すると身体はpH値を通常の値まで戻すために、アルカリ性のカルシウムを利用します（カルシウムはとても優れたアルカリ性物質なのです。）。

そして残念なことに、身体は、牛乳によって増した酸性度を中和するカルシウムを骨から引き出すのです。従って、牛乳を飲むと体内のカルシウム量がむしろ低下するということがあり得るのです。

牛乳を飲む量を減らして、ニキビに変化があるか見てみよう！

まず、あなたの原因が、牛乳によるものかを確認するために、牛乳や乳製品を2週間ほど断ってみて、ニキビの症状に何か変化が出るか確かめてみましょう。

この実験でニキビの症状が明らかに緩和した方は、牛乳に含まれるタンパク質や抗生物質、ホルモンを上手く分解できない体質なのかもしれません。

乳成分が含まれる食品は数多くある

牛乳が材料に使われている食品は数多くあります。牛乳を食生活から完全に取り除くのは非常に困難でしょう。まずは、代表的な牛乳や、チーズ、アイスクリーム、ヨーグルトなどの乳製品を断つことから始めましょう。

嗜好品のすべてを一度に断つのは難しいかもしれません。もしそうならば、1つずつ減らしていくことです。まず牛乳を飲むのをやめてみましょう。牛乳を飲まないことに慣れてから、他の乳製品も減らしていきましょう。

もし食生活の変更により過度のストレスを感じるならば本末転倒です。好きなものを我慢するストレスが原因となって、むしろニキビが悪化しかねないからです。

牛乳に代わる美味しく健康的な食品

牛乳や乳製品を口にするのをやめてからといって、ミルクのあのクリーミーな味を諦めらめることはないのです。現代では、牛乳を含めて、ほぼあらゆる食品に代替品が用意されています。

選択肢の1つは、自然な甘みを持つアーモンドミルクです。ヘンプミルクも高額ですが、健康的な代替品として推奨できます。また豆乳も優れた代替品です。最近では様々なフレーバーの豆乳が販売されているので、好みに合った物を選ぶことが可能です。最近では、豆乳でできたバターすらあります。

ケーキを作る際に乳製品の代替品が必要な場合は、ココナッツミルクがお勧めです。ココナッツミルクには自然な甘みがあり、牛乳を使った場合とほぼ同じものができます。また米や麦から作られたミルクもあります。これらの代替食品は、少し変わった味がするので慣れるまで少し時間がかかるかもしれません。しかし一度慣れてしまうと、牛乳より美味しいと言う人は多くいます。