不健康な睡眠習慣はニキビの原因となるか?
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ニキビの原因
多くの人々の睡眠習慣は2つに分類することができます。十分な睡眠を得られてないか、もしくは質の良い睡眠を得られてないかです。
“ビューティー・スリープ(美容を保つために十分な睡眠)”という単語は有名ですが、そのことを実践している人は多くありません。しかし実際は、質の良い睡眠は肌の健康を保つ上できわめて重要な要素で、ニキビの治療・予防にも役割を果たします。
ニキビを治す睡眠の2つの働き
睡眠には主に2つのニキビ解消作用があります。それぞれ見ていきましょう。
1.ストレスを軽減させる
まず睡眠の効果の1つとして、ストレスレベルの低減が挙げられます。ストレスはニキビの原因のひとつです。
睡眠不足はストレス疲労につながり、結果として肌の状態を悪化させます。また、慢性的にストレスを受け続けると、ホルモンバランスが崩れて、皮脂の分泌が増えるということが分かっています。
睡眠をとり、身体はしっかりと静養することで、ストレスに対処することができます。もしニキビに悩まされているなら、まずはよく眠ることです!
睡眠の効果はこれだけではありません。
2.睡眠中にニキビで傷ついた肌を修復する
一般的な想像とは異なり、私たちの身体は睡眠中にも様々な働きをしています。その1つが細胞の修復です。朝起きるとニキビの赤みや炎症が治まっていたという経験はありませんか?それがまさに、睡眠による治癒能力です。
睡眠中は、皮膚の治癒作用が最も効果的に発揮されるため、翌朝には小さな傷や炎症の具合を和らげてくれるのです。
反対に、睡眠が不足すると、肌がうまく回復・修復するチャンスを失ってしまい、ニキビの傷跡はより悪化して長く残ることになります。
睡眠はどのくらい必要?
では毎晩どれだけ眠れば十分なのでしょう? 理想的なのは、毎晩8時間の睡眠を取ることです。
大人は最低6時間の睡眠でやっていけると言われますが、ニキビ患者の場合は「やっていける」だけでは足りません。肌の細胞が修復し、活性化するためには、たっぷり8時間眠る必要があります。
睡眠の質は平等ではない
睡眠が不規則である場合――例えば今日は4時間、翌日は10時間といった具合に、毎日異なった時間に就寝・起床している場合――、ほとんどの場合、翌朝になっても疲れが取れません。
こうした不規則な睡眠習慣を続けていると、皮膚も本来の回復機能を発揮することができません。質の良い睡眠を得るためには、夜の生活習慣が規則的である必要があります。身体を自然で健康的なリズムに落とし込む必要があるのです。
昼寝で睡眠時間は補える?
昼寝は、夜の睡眠不足を補う解決法とはなりません。夜5時間眠って、日中ソファーで3時間眠るのではダメなのです。
ニキビの傷跡の回復には時間がかかりますし、長い睡眠の最中にこそ身体はより回復作用を発揮するのです。
切れ切れに眠るという行為は、回復プロセスを途中で中断しているのと同じです。覚えておいてください、8時間継続して眠ることは、1日2度4時間ずつ眠るのより遥かに効果的なのです。
寝過ぎもニキビには悪影響?!
睡眠不足と同様に、睡眠を取りすぎることも良くありません。睡眠には様々な効用がありますが、8時間で十分です。10時間以上も眠る必要はありません。
過剰な睡眠は、代謝作用を低下させる原因となります。そして代謝が活発でないと、ニキビを治癒するのはとても難しくなります。ニキビの治療のためには、脂肪を代謝し、皮脂の分泌を抑制する必要があるのです。
肝心なのは、丁度良い分だけ、質の良い睡眠を得ることです。ニキビに悩んでる方は、睡眠障害を軽んじてはいけません。美しい肌を得るための鍵は、起きている時間の行動ではなく、夢を見ている時間が握っているケースもあるのです。